かかる費用

費用を安くできる?

 どうせ「ハワイ出産」をされるなら、リーズナブルな金額で済ませたい、とは誰もが思います。当会にも多くの妊婦さんからこうした質問を寄せられていますが、これはいろいろな意味で難しい問題です。
  それはまず、出産というコトの性質上、実際にやってみないと「医療費の正確な金額が分からない」からです。

 例えば実際には、無痛分娩の麻酔一つとっても、その人の体質や当日の体調で投薬の量が変わり、それとともに値段も変わります。あるいは、お産が楽な方でしたら病院滞在も一泊で済みますが、お産そのものに時間がかかるともう一泊必要になるかもしれません。そうすると、母子ともに無保険で一泊するとだいたい1000~2000ドル程度がプラスされます。
 ということは、もし帝王切開の術後に3日延泊入院したとしたら、それだけで、しない場合に調べて約30万円~50万円程度の差が出ます。もちろんその間に投薬や手術をすれば、そのコストは全部金額に反映されます。

 

 また生活費に関しては、一体いくらくらいを「安い/高い」と考えるかによるのかは難しい問題です。が、基本的にアメリカで言えることは、サービスというものは「安かろう悪かろう」となり、節約できるのは「リスクがあったり、自分で手間をかけられる場合」です。

 

 たとえば、コンドを借りずにワイキキ周辺で安いアパートを探す方法があります。実際に月に500ドルとか800ドルの家賃で安いアパートがあります。

 ただそうしたところは風通しが悪かったり、水はけが悪くてシロアリやゴキブリが出たり、治安の悪い地域だったりします。あるいはカギが壊れているなど、セキュリティが十分でないひどいお部屋もあります。安い物件の中には麻薬の売人や娼婦の溜まり場になっているアパートもあり、そうしたところはとても「安い」です。が、言うまでもなくバックパッカーならともかく、とても「妊婦さんや新生児」が生活する場所ではありません。

 

 ワイキキは世界で最も成功したビーチリゾートの街で、正直、物件は「引く手あまた」です。そんな街で、通常より安い価格で借りられる物件には必ず「安い理由」があります。そうしたところを借りて、自分で掃除をしたり、修理をしたり、カギやセキュリティシステムをつけたりして「手をかけて」暮らす方法も確かにありますが、3か月後に日本に帰る方にとって「割に合わない」ことは明白です。しかも今回は、生まれたての赤ちゃんが一緒です。産前ならともかく産後はそうした煩わしいことは避けた方がよいです。

 またよく「コンサルタントやサポーターに頼む費用がもったいないので節約したい」「そんな準備とかしなくても、行けば何とかなるでしょ」という方がいらっしゃいます。しかし実際にはそれは逆になるケースがほとんどです。

 というのは、現地に精通したコンサルタントやサポーターはコネクションを持っていて、病院代を割引にしたり、安くてよいコンドを見つけてきたり、お得な買い物の方法を教えてくれたりします。コネのあるコンサルタントに割引交渉をしてもらったら、病院代が30%~40%も安くなったとか現地不動産屋に直接交渉するよりコンサルタントに依頼した方が同じ物件のコンドが安かった、というという例はよくあるのです。

 また、ご自身がアメリカやハワイの事情に精通し、英語もペラペラで、やるべきことを一つ一つ調べてまめに手間をかけて準備できる・・・のでないとすると、結局、手続きの手順に手間取って帰国の期限日に間に合わなかったり、子供の書類手続きにミスがあって期限までに必要な書類が発行されなかったりと、余計なトラブルやミスが発生することがあります。

 コンサルタントやサポーターたちは、「いつ、何をどのようにすればよいか」を正確に把握しています。それを知らずにトラブルになってしまい、こんなことなら最初からケチらずにお金を出して解決しておけばよかった・・・」と後になって悔やんでいる妊婦さんを私たちも何人か見てきました。
 
   何にしても費用はもちろん「安い方がいいに決まっている」のですが、しかし一方でどなたも、ハワイの現地で「いつトラブルになるか分からない苦痛な生活」「何をどうしていいかわからない不安な生活」をしたいわけではありません。

 特に初産の方は、ただでさえ初めての出産です。つまらないところでお金を節約してしまうと、せっかく赤ちゃんをご家族にお迎えする「楽しい一大イベント」が台無しになってしまいます。そんなことになっては、何のためにわざわざハワイまで行って出産したのか分かりません


 ハワイでのご滞在が「いつも不安を抱えてイライラする苦労の日々」になるよりは、専門知識を持つ専門家からきちんと「安心」「安全」「快適」のための情報を得て、一生の思い出に残るすばらしい「ハワイ出産」を体験してください。

                         >>次 「生活費はいくら?」

2001-2013 「ハワイで出産」研究会© All Rights Reseved