二重国籍について
ビザと国籍の違い
簡単に言うと期限付きの滞在許可が「ビザ」、無期限のものが「市民権」=国籍です。
ビザの代表的なものとして「学生ビザ」や「ビジネスビザ」などがあります。またアメリカに居住できる権利の一つとして「グリーンカード」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは「アメリカ永住権」で、グリーンカードもビザの一種です。つまり「外国人に与えられるアメリカ永住の資格」であり、「アメリカ国籍」とは全く性質が異なりますから、アメリカに滞在している日本人には毎年きまったチェックがあります。
が、こうしたことはもちろん市民権保持者にはありません。国籍を持っていればその国の国民として永久に在住することができます。就労、就学にも一切の制限がないばかりか、外国で、その国の大使館や領事館の保護をもっとも優先的に受けられる対象にもなります。
アメリカ国籍=米国市民のメリット
1.「選挙権」と「被選挙権」があり、国の主権者となる
2.米国内での居住、就労、通学・・・が一切自由。
3.配偶者のグリーンカード取得がスムーズ
4.外国人の親、兄弟を呼びよせて住める。
5.グリーンカードの人に比べて相続税の対策が有利に。
6.入国時に「アメリカ市民」の窓口に並べる → 空いていて、審査もスムース
7.移民局による「更新」「審査」が一切ない
8.職業選択の自由が完全に保障される。
9.生活保護、老人医療費助成、障碍者年金などの社会保障がある
10.外国での事故・トラブルの際にアメリカ大使館の保護の対象者となる
グリーンカードのデメリット
1.「選挙権」「被選挙権」がないのに税金負担は市民と一緒。
2.あくまでも外国籍なので、遺産相続は市民より不利
3.原則として1年のうち6ヶ月以上外国に住むと資格を失う
4.配偶者のグリーンカード取得に時間がかかる
5.外国からの親族の呼びよせが不可
6.再入国時に、どこにどれだけ行ってたのか詳細に調査される
7.常に移民局による「管理」や「審査」がある
8.国籍は外国のままなので、公務員など一部職業への就職ができない
9.社会保障なし
10.アメリカ大使館の保護はない
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